
Webディレクターに転職希望だけど、ずっと仕事があるのか・・将来が不安・・



AIがさらに進化するとwebディレクターはいらなくなるという噂が・・。」
web業界の将来を不安視する声を聞くことが多くなってきました。2023年OpenAIが出した生成AI「chatGPT」の進化でディレクターだけでなくデザイナーもいらなっくなるのでは?と不安の声は高まっています。
これから10年後、webディレクターの仕事はどうなっているのか?
これから先のWEB業界は大丈夫なのか?
この先10年はweb業界の仕事はいっぱいあります。そして、webディレクターという職種はなくならない。ただし、仕事で必要とされる知識や技術レベルは変わってきます。
このことについて解説していきます。
1.Web関連業務の人材不足
デジタルシフトに伴ってweb関連の仕事はますます増えている。この状況は2030年までは続きます。
政府はデジタルシフト(DX)を推進してきましたが、中小企業などは思うようにすすんでいなかった。そんな中、コロナ禍でデジタルシフトは一気に進むと考えられています。そのためか、人気の制作会社には依頼が殺到して、数か月待ちの状態の企業もあるし、こんな状況だからこそ、よい人材が取れると採用活動を活性化させているのもIT系です。
関連資料:平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に関わる整備(IT人材等育成支援のための調査分析事業) IT人材需要に関する調査報告書ー経済産業省
2.過去の事例から学ぶ
過去にも新たなテクノロジー発展が社会を変えた事例があります。
そうです。「インターネット」です。
そして、インターネットが普及したらオワコンと言われたのが「印刷の仕事」です。
実際にはどうでしょう?パンフレット、チラシ、雑誌、本など紙の仕事は今もたくさんあります。ただし、印刷会社は新しい環境に適応するために、仕事をデジタル化してきたおかげで生き残ってこられたのです。活字を作る作業はパソコンで簡単にできるようになったので写植屋さん(活字を作る仕事)の仕事はほとんど奪われました。
3.AIには得意、不得意がある
webディレクターの仕事で多く発生する調整、折衝。AIはデータに基づいた提案は得意ですが、突発的に発生する新たなことに対処するのは不得意です。そのためこの分野はまだまだ人力が必要。
では、この20年間にWeb業界でなくなった仕事を見てみましょう
Web業界で本当にオワコンになった仕事
・フラッシャー


web技術で一時は全盛をほこっていたFlash。当時はマクロメディアの動画制作ソフトでした。
これを使ってスタイリッシュな動画を作成するクリエーターは「フラッシャー」と呼ばれ人気の業種でした。
現在もモバゲーなど一部ではまだ使われいるAdobe「Flash Player」ですが、2020年12月31日サポート終了が決まりました。そして、現在すでにFlashを使う仕事はなくなっています。
また、これからなくなる可能性の高い仕事はどんなものでしょうか。
Web業界で将来なくなるかもしれない仕事
・Web制作会社
私はずっとweb制作会社で働いたので、これを認めるのはせつない気持ちですが、今後、web制作会社は淘汰されていきます。価格で勝負している会社はすでに淘汰が始まっています。ホームページを持つのが当たり前の時代となり、SNSやyoutubeなど顧客とのタッチポイントが変わってきている今、いかに効果をだしていくかが問われます。価格だけ、デザインだけの会社はどんどん仕事を減らしていくでしょう。なぜなら、制作関連のインハウス化はどんどん進んでいます。制作関連を自社でできるようになり、マーケも自社でできるになれば・・制作会社はいらなくなります。必要とされる努力続けるところだけが生き残る時代です。
では新たに生まれた職業や職種は?
web業界で新たに誕生した業種・職業
youtuber
instagramer
インフルエンサー
マークアップエンジニア
UI.UXデザイナー
動画編集者
ウェブ解析士
etc・・・書ききれないくらい数多くあります。
新たなテクノロジーの進歩や価値観の変化により仕事や業種は生まれたり消えたりしています。webディレクターは職種としてはなくならない理由は先ほども上げましたが調整・折衝は過去の経験が通用しない世界です。そんな仕事だから今のところAIにはできません。
ただし、webディレクターの仕事も少しずつ変化してきていて、20年前とは仕事の質や内容が変わってきています。
WEBディレクターの今後のお仕事
20年前、まだ多くの人がwebを知らなかった時代。
このころは企業はチラシ代わりにwebサイトを作っていたので、「かっこよく動いて目を引くwebサイトを作って」などの要望は多かったのです
このころはwebサイトの効果を測定する文化もありませんでした。Googleアナリティクスができる前の時期です。
今、webサイトを持っているのは当たり前の時代。集客や売り上げをあげるツールとしての認識が広まってきました。そのため、今後はwebサイトに求められるものはもっと戦略的にシビアになってくるでしょう。
現状サイト分析
市場リサーチ
戦略フェーズ
KPI策定
現状でもサイト制作をするに際にリサーチや分析などwebマーケティング系知識が必須となってきています。
そして、webディレクターが今後+αとして持っておくとよい技術は
現在の業務にもプラスになる業務自動化などもできるので覚えておくと仕事の幅が広がります。
webディレクターの仕事とはとても相性がいいです。リニューアルなど最初に現状サイト分析から入ることも多くなってきました。解析技術を勉強しておくと本来のディレクター業務として説得力が増します。
WordPressなどリニューアルする際にPHPがある程度わかるとサイト制作の質が格段にあがります。コーダーとの話も次元の高いものになり、webサイト最適化を的確に行えるようになります。
webディレクターの仕事はもともと範囲が広く覚えることも多いので、こんなには無理と思うかもしれません。ただ、すべてを深く知る必要はないのです。webディレクターは細かい知識よりもどんなことができるのか大きく捉えられること、これが大事です。
知識をアップデートするおすすめサイト
今後、webディレクターとして生き残っていくための+αの知識であるマーケティングやプログラム、AIなど学ぶおすすめのツールやサイトを紹介します。
- Googleデジタルワークショップ
デジタル マーケティングの基礎、機械学習の基礎などがオンラインでしかも無料で学べます。デジタル マーケティングの基礎はInteractive Advertising Bureau(IAB)公認のコース。認定されれば転職の際に履歴書に記載してスキルをアピールできますよ。 - udemy
学びたい人、教えたい人のためのオンラインのマーケットプレイスです。プログラミング、マーケティング、データサイエンスなど、130000以上のコースがあります。マーケティングやプログラム、AIの講座も豊富で、興味のあるものだけチョイスして学べます。 - web担当者Forum
企業Web担当者・マーケ担当者のための、「明日役に立つ」ノウハウやニュースが豊富なメディアサイト。マーケティング初心者から上級者までかなり役に立つ情報が掲載されています。 - MarkeZine(マーケジン)
翔泳社が運営するマーケター向け専門メディア。デジタルを中心とした広告・マーケティングに関する情報が豊富。
まとめ
web業界は常に変化しています。その速度が速いのがこの業界。新たなテクノロジーは次から次への出てきて、仕事もそれに合わせてかわっていきます。私たちwebディレクターは新たな技術のキャッチアップを心がけ、よりよいものを取り入れていく。こういうのが苦手な方は、この職業を続けるのは厳しくなってくるかもしれません。常に好奇心をもって知識のアップデートを行っていきましょう!
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