まさか自分が勤めていたWeb制作会社が倒産の危機にひんしていたなんて知らなかった管理人のさくらです。
会社がどれくらいつぶれているか調べてみると2017年度全国で倒産した企業は8,405件(全国企業倒産状況 東京商工リサーチ調べ)。すごい数の会社が倒産しているのですね。
零細企業の倒産を数社体験した管理人は思いました。
今思えば「倒産した会社」はどこも似ていた気がする。私の経験上独断ですが「こんな会社はあぶない」5か条と「こんな社長が会社をつぶす」5か条で紹介します。
こんなことが増えたら赤信号!倒産危機の会社にありがちな前兆5か条
- 仕事の指示や経営方針などのMTGをしなくなる(または多くなる)
- 備品を買うのを渋る
- 社長がやたら外出や直帰をする
- 給料支払いが遅くなる。
- メール等の連絡が来なくなる
これは零細企業のお話です。大手企業には当てはまらないかもしれませんが、経営的なMTGが極端に少なくなったり多くなったら要注意だと思います。会社がうまくいってない可能性があります。備品についてはそれまでよりさらに更にきびしくなり、必要な物さえ買ってくれなくなります。そして、給料の支払いが遅れるようになる・・・かなり末期症状ですね。
社長の不在も多くなりますが、これは後から聞いたら金策に走り回っていたそうです。そして、万策尽きると連絡が来なくなる。ここまで行ったらもう倒産秒読みケースが多いように思います。
2020年7月に退職した企業は広告制作会社だったのですが、こちらも業績不振による業務縮小でした。入社が1年前。業務拡大の採用枠でしたが、コロナで一気に資金繰りが悪化したそうです。希望退職をつのるまで経営がおかしくなっていることに社員は気づきませんでした。後から考えたら経営層のMTGがやたら多くなっていました。
こんな社長には要注意!会社をつぶす社長の5つの特徴
- プライドが高い
- 優しい
- 反省がない
- お金にだらしがない
- 家庭がうまくいっていない
プライドが高い、これはすべての経営者に共通です。見栄をはって身の丈にあわない接待をしたり、借金をしたり、プライドの高さゆえに現状を変えることができずにどうにもならなくなる人を見てきました。また、社員のことを考えてリストラを言い出せず、結局ズルズルいってしまう人も多いです。ある意味優しいんですけど・・。
ボーナスカットした時は反省して「これから儲けるようにがんばる」と思うけど、その気持ちを仕事に生かす前に忘れてしまって同じことを繰り返す。もともと「借りたお金」を返し忘れるお金にだらしがない人に多いタイプです。状況が悪くなると悪癖がでてくるので要注意です。
そして、なぜか、みんな家庭がうまくいっていない(^^;)
家庭がうまくいかないから仕事がおろそかになるのか、仕事がおろそかになるから家庭がうまくいかないのかは・・・神のみぞ知る感じです。
この失敗した社長も創業者です。立ち上げの頃は勢いもあり、さきほどあげた特徴はよい方に作用をしていました。でも、少しずつ歯車が狂いだして、それに気づかず、またはどうにかなると高をくくっていた結果、会社を倒産まで追い込んでしまったのではないかと思います。
下記は帝国データバンクがサイトに掲載している「危ない会社のチェックリスト」抜粋です。私の経験値だけでは足りないのでぜひこのチェックリストに基づいてあなたの会社をチェックしてみてください。
危ない会社のチェックリスト
社長・役員
- ワンマン経営である。
- 倒産歴がある。
- 内紛がある。
- 公職など経営とは関係のない肩書きが多すぎる。
- 不在のことが多い。
- 素行面で妙な噂がある。
- 家庭が円満でない。
- 仕事より優先しているものがある。
- 極端に労働組合を嫌っている。
- ブレーンが機能していない。
- 社長・役員に活力がない。
- 業界での経験が不十分。
- 市場動向、コスト意識など発想に客観性がない。
- 経営バランス感覚が不十分。
- 意思決定が遅い。
- 公私混同が目に余る。
- 従業員をけなすようなことがある。
- 意志が弱い、人が良すぎる。
- 有能な幹部が退職している。
商品・技術・サービス
- 商品構成にバランスが取れていない。
- 企画・開発力が劣っている。
- コスト競争力が劣っている。
- 商品クレームが恒常化している。
- 納期が守られていない。
- 成熟商品である。
- 在庫に極端な増減がある。
- 類似商品が多く出回っている。
- 荷動きに不審な点がある。
- 在庫管理が適正でない。
- 特定の取引先への安売りがある。
- 業種・取引高に不審がある。
- ダンピング、出血受注をしている。
- 商品が季節的要因に左右されやすい。
- 過大な設備投資がある。
- 過度な安売りをしている。
- 設備投資の分だけ売上が増えていない。
- 検収が甘くなっている。
- サービスがないがしろになっている。
- 原材料の入手に苦慮している。
- 得意先の安定度がない。
- 市場が限定(狭すぎる)されている。
- 単品技術を過信している。
- 押込販売をしている。
- 買い急ぎや売り急ぎがある。
- 仲間取引が急増している。
財務・資金繰り関連
- 売上高の横這い、減少が3年以上続いている。
- 3期連続の赤字となっている。
- 売上増に疑問がある(粉飾)。
- 財務諸表に急変がある。
- 売上に占める交際費が多い。
- 金利負担の増加に疑問がある。
- 1年以内に月商の2分の1位以上の焦げ付きが発生している。
- 借入金が月商の3倍以上である。
- 保証債務が目立って多い。
- 取引行との関係が悪化している。
- 取引銀行の格や数が適正ではない。
- 小口の支払いを手形で支払っている。
- 決済日が増加している。
- 仕入先からの受取手形がある。
- 手形が市中金融に流れている。
- 多重リースの疑いがある。
- 減価償却が適正ではない。
- 融通手形の噂がある。
- 税金の滞納がある。
- 当座預金の出入りに不自然な増減がある。
- 売掛金の回収サイトが長期化している。
- 商工ローン、消費者金融を利用しはじめた。
- 不動産の担保権者に個人名が入っている。
- 担保権者が目まぐるしく変わっている。
その他
- 本業外への投資が目立っている。
- 事務所やトイレが清潔ではない。
- 不審な人物が出入りしている。
- 同業者組合に参加していない。
- 政治家、芸能人、暴力団とのつきあいがある。
- 会議が急に多くなっている。
- 人材育成がないがしろにされている。
- 極端な経費節減をいい出している。
- 安易な転業をしている。
- 規模の割に子会社(関連会社)が多すぎる。
- 関連会社間での利益調整がある。
- 同業者や近隣での噂に不審なものがある。
- イメージ先行型の社名変更が頻繁にある。
- 広告の急増、激減、誇大広告がある。
- 強力なライバルが出現している。
- 商号変更や本店所在地の移転が多い。
- 扱い商品が目まぐるしく変化している。
- 取引先が急に変更されている。
- 構造不況業種である。
- 銀行や信用調査機関などへの照会が多い。
- 極端な秘密主義である。
- 社会的制約、法的規制が進んでいる業界である。
- 立地条件に不利がある。
- 海外進出がうまくいっていない。
こちらチェックリストは帝国データバンクのページを引用しています。
まとめ
つぶれる会社にはかならず理由があり、前兆があります。今、自分が働いている会社の現状や将来性などを第三者的な目をもって確認しましょう。それで、将来性がないと感じたら早めに転職されるのがよいです。
私も次に行くところはチェックリストも活用してきちんと冷静に判断します・・・「お前の行く会社はつぶれるなー」と疫病神扱いされたらたまらん・・
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